ARCHITECT MESSAGE

鳥谷部 明伸

KANNA DESIGN

https://www.kanna-design.co.jp/

心地良い空間のための開口部

光を入れる。風景を切り取る。風を取り込む。開口部にはこの三つの仕事があります。住宅を設計するとき、私たちは敷地を見ながら、どこへ向けて開くのかをまずは考えます。緑豊かな公園や森があれば、そちらへ開こうとなります。でも周りを他の家に囲まれていたら、外側を閉じて、開口部を内側や空に求めることになります。周囲の目を気にすることなく、開放的で気持ちのいい空間にするには、どこを開き、どこを閉じるのか。

窓は、そこに住む人が気持ちよくあるためのものです。だから、その枠も気持ちのいい素材であってほしい。あるいは枠そのものが目立たないような納まりにしたい。そうなるとやはり、木製サッシやカーテンウォールを優先的に選択したくなります。

自由度の高い木製窓

あらかじめ決められた規格の製品から建物に合うものを選ぶというのは、設計する立場からすると少し窮屈です。製品側に建物を合わせるのではなく、できれば建物に合わせた窓を使いたい。その点、m.a.p は一緒に図面を見ながら「ここに納まる窓がほしい」という相談に乗ってくれるのでありがたいですね。開口部をより理想の状態に近づけられる。だから私たちは、ずっとm.a.p を使っています。

樹種が豊富なのもm.a.p のいいところです。私たちはホワイトアッシュを使うことが多いですね。ホワイトアッシュは広葉樹ならではの気品があります。ただし、使う場所や使い方によってはデメリットもあります。材の特性を理解し、性能や使い勝手、メンテナンスのことも踏まえて適材適所を提案してくれるから、本当に頼りにしています。

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